シンポジウム「見えてきた『貧困』」

*集会と同日に行なわれていたシンポジウムです。こちらも貴重な場になったようです。

■非正規雇用の問題点指摘――下京、労働と貧困を議論
 (2010年2月28日『京都新聞』)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100228000031&genre=C4&area=K1F
(【写真】労働と貧困について議論するシンポジウムのパネリストたち(京都市下京区・キャンパスプラザ京都))
 労働と貧困について専門家が議論するシンポジウム「見えてきた『貧困』」が27日、京都市下京区のキャンパスプラザ京都で行われた。市民約150人が非正規雇用の実態や問題点の指摘に耳を傾けた。
 後藤道夫・都留文科大教授(現代社会論)や首都圏青年ユニオンの河添誠書記長ら4人が意見を交わした。河添書記長は、失業保険が生活保護の給付を下回ることがあったり、失業で保険料が払えなくなった国民健康保険の減免措置が煩雑すぎて利用しにくいなど、制度の不備を指摘した。
 木下秀雄・大阪市立大教授(社会保障法)は、日本は国際競争をうたって労働者派遣を緩和したが、ヨーロッパの制度と規制が違う上、日本では法律さえ守られていないとし、「国際的ダンピング国家になっているのでは」と批判した。
 後藤教授は「グローバリゼーションとともに雇用を守る日本型経営が壊れた一方、ヨーロッパにある失業時の生活保障は整わなかった」と問題点を訴えた。ウィメンズカウンセリング京都の井上摩耶子代表は、男性の家事参加で女性がパート勤務以外でも働ける環境の実現を呼びかけた。
 シンポは、法テラス京都(中京区)が業務開始3周年を記念して、京都弁護士会と主催した。▲

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