「非正社員が雇用の調整弁になっていることが浮き彫りに」

■非正社員数、初の減少 「雇用の調整弁」浮き彫りに
 (2010年2月23日2時9分 asahi.com)
http://www.asahi.com/business/update/0222/TKY201002220370.html
 総務省が22日発表した労働力調査によると、派遣やパートなどで働く非正社員は2009年平均で1721万人となり、前年より約39万人減った。いまの形で統計を取り始めた02年以来、非正社員の数が減ったのは初めて。正社員は3380万人と約19万人減にとどまり、非正社員が雇用の調整弁になっていることが浮き彫りになった。
 役員をのぞく雇用者は5102万人で、前年より57万人減った。男性は正社員が前年比24万人減の2334万人で、非正社員が同32万人減の527万人。女性は正社員が6万人増の1046万人で、非正社員が6万人減の1196万人。
 02年の非正社員は1451万人で、雇用者に占める割合は29.4%にとどまっていた。その後、景気の回復に加えて04年に製造業派遣が解禁されたことで増え続けてきたが、08年秋以降の雇用危機で、09年は前年比0.4ポイント減の33.7%となった。
 非正社員のうち、パート・アルバイトは1153万人、契約社員・嘱託は321万人で、いずれも前年より1万人増えた。一方、派遣社員は32万人減の108万人となり、非正社員のなかでも、とくに派遣が景気悪化による人員削減の対象になっている実態を反映した結果となった。
 景気の回復が遅れるなか、失業状態から抜け出せない人も増えている。
 09年平均の完全失業者336万人のうち、失業期間が3カ月以上だったのは214万人で、前年より48万人増えた。増加幅はこれまでで最も大きい。3カ月以上の失業者を年齢別にみると、25~34歳が前年比15万人増の57万人、35~44歳が12万人増の45万人と増加幅が大きい。
 失業期間が1年以上の長期失業者も95万人と前年より8万人増えている。▲

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