白川せつ子さんからのメッセージ

■連帯メッセージ

 阪大による関西単一労組阪大分会石橋さんへの2年契約押し付け雇い止め解雇攻撃をはじめとした有期雇用制度をぶっとばすために全国から集まられたみなさん、アイヌモシリから連帯のあいさつを送ります。
 阪大本部前での要請・抗議行動に何回か参加した経験から、大学における学者・研究者をトップとしたヒエラルキーが、非正規有期雇用女性労働者を最下層に踏みしだいて成立している実態を見せつけられました。また、「非正規労働者は物品と同じ」で気にくわなければ取り換える事のできる消耗品、煮ても焼いても勝手、問答無用との態度は許せません。
 女性労働者、とりわけ非正規労働者が働き続けられないことは、生きるな!死ね!ということです。女性労働者の連帯と団結、自力の闘いが今こそ必要ですね。全国の大学の有期雇用労働者の結集軸として継続的発展的闘いが行われるよう期待しています。本日は参加できませんが「なんなん集会」の成功を願っています。

2013年1月31日 札幌 白川せつ子

栗田隆子さん(フリーターズフリー編集・働く女性の全国センター運営委員)からのメッセージ

◆栗田 隆子(フリーターズフリー編集・働く女性の全国センター運営委員)

 有期雇用契約というのは調べれば調べるほど、雇う側にのみ有利なものです。これを自明な雇用条件として提示されることはおかしいのです。労働者は、逆に無期契約だって辞めたいとおもえば、辞めることができるわけで、有期雇用契約なら辞めやすいとか(?)いうのもおかしいわけです。雇用側の視点があまりに浸透してる世の中に声をあげていきたいです。

〈北大の雇い止め撤回裁判をたたかう小池晶さんを支援する会〉からのメッセージ

 第4回「なんで有期雇用なん!?」集会にお集まりの皆さんに、北の地より連帯のメッセージをお送りします。私たち「北大の雇い止め撤回裁判をたたかう小池晶さんを支援する会」は、非正規雇用職員として8年以上働いた北海道大学を解雇され、解雇撤回を求める裁判を起こした小池さんの勝利のために活動しています。なんなん集会の参加者からも署名のご協力いただき感謝しております。
 2011年6月に始まった裁判は、2012年4月に異動により裁判官が交代し、仕切り直しとなりましたが、審理も終盤となり2013年の春には判決が出る見通しです。裁判では大学側の支離滅裂な論理に裁判官も理解に苦しむ場面も出るほどです。支援する会は勝利を確信しつつも、気を引き締めてやっています。「自分だけの裁判では無い、この裁判に勝利することは北海道大学で働く全ての非正規雇用職員の処遇改善につながる」という小池さんの思いを現実のものにしたいと考えています。判決はまだですが、北海道大学ではこれまで頑として拒否してきた非正規雇用職員の正規職員登用試験の実施、雇用上限の3年から5年への延長などの変化も出ています。
 北海道では、小池さん裁判の他に、専修大学北海道短期大学の閉校に向けた動きの中で解雇された8名の教員による解雇撤回を求める裁判、北海道教育大学の学長任命取り消しを求める裁判など大学をめぐる裁判が同時並行しています。一つ一つのたたかいが大学をそして世の中を一歩ずつ進めて行くということを胸に刻みながら、小池さんの裁判で勝利判決を勝ち取るために引き続き取り組んでいきたいと思います。集会へは参加できませんが、北の大地から集会の成功をお祈り致します。

2013年1月31日
北大の雇い止め撤回裁判をたたかう小池晶さんを支援する会

脇田滋さん(龍谷大学)からのメッセージ

■集会へのメッセージ

 昨年改正された労働契約法は、本来なら、①常用原則を明確にして、有期雇用の「入口規制」を導入すること、②有期雇用が例外的に認められる場合にも、正規雇用との均等以上の待遇を保障する規制を導入すべきでした。しかし、これらの規制は回避されています。とくに、労働契約法自体、「これまでの労働裁判例以上でも以下でもない」という曖昧きわまりない性格の法規制です。条文で「客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合」といった裁判の判決文でしか使われない用語を多用した奇妙な立法です。一般の市民、労働者が簡単に理解できる文言ではありません。労働法学者の間でさえ、条文が何を意味しているのか、各人各様で、見解の差が小さくありません。ブラック企業的労務管理が横行・蔓延する、現実の日本の雇用社会の状況では、企業・経営者に身勝手な解釈の余地を与えることになるのは目に見えています。一部に「5年後の無期契約」化などに期待する声もありますが、曖昧な性格の法律規定の解釈論議や、木を見て森をみない「労働契約法活用論」に陥ることは危険です。
 ILO、EU諸国では「常用雇用」を原則に、「有期雇用」は例外としています。また、雇用不安定な有期雇用には、正規雇用をはるかに上回る賃金・手当が支給されても「均衡」がとれるか疑問です。同一労働同一賃金の原則に反して、賃金、社会保障で不利に扱われる「日本的」非正規雇用は、「世界の非常識」です。このことを多くの人々に知らせ、正しい認識を広げることが必要です。数が力です。状況を打開するには、非正規労働者の声を受けとめ、「日本的」非正規雇用撤廃を目指して闘う「労働者連帯」の拡大しかありません。
 2月2日の「なんで有期雇用なん!?」集会は、こうした連帯を拡大する、重要な意義を持つ集会です。残念ですが、私は韓国で学会があるために参加できませんが、ご盛会を心より祈念します。

2013年1月29日  脇田 滋(龍谷大学)

集会への賛同メッセージとカンパのお願い

2013年2月2日(土)の第4回「なんで有期雇用なん!?」集会開催に向けて、賛同メッセージとカンパを募集いたします。

【賛同メッセージ募集】
集会への賛同(応援)メッセージを募集しています。いただいたメッセージは、このブログに掲載させていただきます。
①お名前、②ご所属(肩書き)、③メッセージ、④お名前とご所属の公開の可否、⑤メッセージの公開の可否、をご記入のうえ、実行委のアドレスである nandenan0227☆gmail.com(☆→@)宛にメールでお送りください。
メールをご使用になれないかたは、書かれたものをお近くの実行委員会関係者までお渡しください。

【カンパ募集】
集会の準備・運営資金のためのカンパも募集しています。下記のゆうちょ銀行の「振替口座」にお振込みいただくか、お近くの実行委員会関係者に直接お渡しいただくかたちで、お願いいたします。
 *加入者名[大学非正規労働者の雇い止めを許さない会]
(振込み用紙の名義欄には「なんなん集会」と書いても入金可能です)
 *記号番号[00960-7-272370]

みなさま、なにとぞよろしくお願いいたします。

【主催】「大学非正規労働者の雇い止めを許さない関西緊急集会」実行委員会
【呼びかけ団体】京都大学 時間雇用職員組合 ユニオンエクスタシー / 関西単一労働組合 大阪大学分会 / 関西非正規等労働組合 ユニオンぼちぼち / 京都精華大学 ユニオンSocoSoco / 関西圏大学非常勤講師組合 / 大学をどうするか!共に考える全学大討論会実行委員会(大阪大学) / アルバイト・派遣・パート関西労働組合 / なんで有期雇用なん!?ネットワーク 龍大支部 [2012年12月8日現在]