「子育て女性再就職“超氷河”」

■子育て女性再就職“超氷河” 正社員採用の5% 06年から3年間県内調査
 (2010年4月30日『東京新聞』[神奈川])
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20100430/CK2010043002000071.html
 二〇〇六年からの三年間に県内事業所が採用した女性正社員のうち、子育て女性がわずか5%だったことが、県立かながわ女性センター(藤沢市)の調査で分かった。子育て女性を採用した事業所数も全体の26%にとどまり、出産などでいったん仕事を辞めた女性の再就職の難しさが浮き彫りとなった。
 調査は県内の事業所と、事業所に正社員として再就職した子育て女性の双方を対象に実施し、八百四十二事業所と三百九十一人が回答した。
 全事業所が、三年間で採用した女性職員は計九千八百八十一人だが、子育て女性を採用した事業所は二百二十二カ所にとどまり、採用数もわずか四百五十四人だった。
 事業所規模別では、従業員数五~四十九人の事業所の子育て女性の採用割合が14%であるのに対し、五十~二百九十九人は8%、三百人以上はわずか2%で、子育て女性の再就職は小規模企業に偏りがち。ただ、事業所の53%は「子育て中であることと採用とは関係ない」としている。
 一方、子育て女性に再就職の動機を尋ねたところ、84%が「生活のため」と回答。このうち「離婚」32%、「夫の失業、収入減」12%など、夫に頼れないため働きに出る女性も少なくなかった。
 このほか、女性の多くが保育園の増設、学童保育の拡充など、子どもの預け先確保に関する要望を挙げた。
 (中山高志)▲

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