キャンパス・セクハラとパワーハラスメントの実情をまとめた2冊の書籍

■セクハラ、パワハラの実情紹介…女性労働協会
 (2010年3月10日『読売新聞』)
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20100310-OYT8T00169.htm
 財団法人女性労働協会は、裁判例をもとに、キャンパス・セクハラとパワーハラスメントの実情をまとめた2冊の書籍=写真=を発刊した。実際に起きた事件の内容や裁判の経過を、わかりやすく紹介している。
 発刊されたのは、「キャンパス・セクハラ―そのとき、学内で何が起きたのか」と、「パワハラはこうして行われる」。著者は、厚生労働省で雇用均等行政を長く担当し、2005年から07年まで同協会の専務理事を務めた君嶋護男さん。同時期に「女性と仕事の未来館」の副館長も兼任し、同館の判例データベースの整備にかかわった。
 「キャンパス・セクハラ」によると、大学を舞台にしたセクシュアル・ハラスメントの訴訟は、一般企業や官公庁などよりも数が多く、教員らが地位を利用するなど、悪質な事例が突出して多い。「次代の担い手を育成する大学の使命のためにも、1日も早い問題解決を」と訴える。
 「パワハラはこうして行われる」では、被害者が自殺した悲惨な事例を中心に、理不尽な退職の強要や配転命令があったケースも紹介。「パワハラは部下を傷つけるだけでなく、企業の活力も低下させる」として、当事者や企業の担当者の参考になるようまとめている。
 いずれも1500円(税・送料込み)で、氏名、送付先住所、電話番号、希望する本の題名と冊数を記して同協会へファクス(03・5444・4152)で申し込む。

 同協会は17日午後2時から、東京・芝の「女性と仕事の未来館」で、「パワハラ」の本をテキストに、君嶋さんらが講師を務めるセミナーを開く。参加費5000円(書籍代込み)。問い合わせは同協会(03・5444・4151)へ。▲

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