〈あぱけん〉勝訴の報道

■神戸刑務所の偽装請負訴訟:「国の団交拒否、違法」 地裁、賠償命令
 (2012年1月19日『毎日新聞』大阪朝刊)
http://mainichi.jp/kansai/news/20120119ddn041040008000c.html
 神戸刑務所(兵庫県明石市)で偽装請負状態で働かされた末に契約を解除され、加盟労組の団体交渉も拒否されたとして、同市の管理栄養士の女性(48)と労組「アルバイト・派遣・パート関西労働組合」が計880万円の損害賠償を求めた国賠訴訟で、神戸地裁は18日、「団交拒否は労働組合法に違反する」として、国に対し、労組に33万円を支払うよう命じる判決を言い渡した。矢尾和子裁判長は「偽装請負はあった」と認定したが、「労働基準法などには違反していない」として女性の賠償請求は棄却した。
 原告側弁護士は「国による団交拒否の違法性や偽装請負の事実を認定した画期的な司法判断だ」としている。
 判決によると、女性は神戸刑務所と業務委託契約を結んだ東京都の人材派遣会社に所属し、07年4月から管理栄養士として勤務。しかし、実際には刑務所職員から直接指示を受けたり、勤務時間を管理されるなど、業務委託を装った派遣(偽装請負)だった。
 刑務所側は同年8月、指示を巡るトラブルなどから派遣会社に女性の交代を要求し、女性は退職に追い込まれた。加盟労組が同10月から刑務所に経緯説明や職場復帰などを求めて団交を行ったが、刑務所側が3回目以降の団交を拒否した。
 同刑務所の田貝元樹総務部長は「判決を精査して適切に対応したい」とコメントした。【渡辺暢】▲

cf. ◇はけん・パート関西 神戸Office

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