―― 3年の壁をぶち壊す非正規労働者の乱 ――
また一つ、「なんなん集会」の伝説が生まれた。
2011年2月19日、《「なんで有期雇用なん!?」リターンズ@京都――大学非正規労働者の雇い止めと闘う緊急集会》が龍谷大学で開かれた。この「龍大の乱」は、いまや伝説となっている第1回の集会(2010年2月27日 於:エル・おおさか)以上の盛り上がりを見せ、まさに「夢のような、奇跡のような集会」の再現となった。
あれから10か月……「なんなん集会」の夢は実現した! 奇跡は起きた! 「龍大の乱」は勝利に終わったのだ!! 私たちの同志嶋田ミカさんは去る12月、龍谷大学に不当な解雇を撤回させ、職場復帰を勝ち取った。「なんなんリターンズ」に全国から結集した大学非正規教職員の熱気、敵の本丸大宮学舎前で叫んだ「嶋田さんを職場に戻せ」のシュプレヒコール……、私たちの団結と怒りの力を目の当たりにした龍谷大学は、裁判途中で自ら和解を乞うてきたのである。
これは、「なんなん集会」に結集した大学非正規労働者の歴史的な勝利である。“3年(5年)で雇い止め”の撤回はもはや夢でも奇跡でもなく、私たちの団結で勝ち取ることができる現実なのだ。非正規雇用で働く者への悪意すら感じる最近の裁判の傾向を考えると、司法判断に頼らず、運動の力で解雇撤回・職場復帰を勝ち取った意義は、限りなく大きい。私たちはもはや、黙って涙をこらえてクビになるだけの「使い勝手のいいコマ」ではないことを、見事に実証したのだ。
今年の焦点は、京都精華大学である。2010年12月14日からの8日間、〈京都精華大学 ユニオンSocoSoco〉執行委員長がハンガーストライキを行なったが、身を挺した訴えをも大学側は無視し、2名の組合員が解雇となった。SocoSocoは2011年7月、京都府労働委員会に、大学理事会の不誠実団交・団交拒否という不当労働行為に関する救済申し立てを行なった。現在、もう一人の組合員も雇い止め撤回を求めて闘っている。
今回の集会では、このSocoSocoの闘いを支援し、全国で蔓延している“3年(5年)でクビ”の壁をぶち壊すことを目指す。私たちにはすでに、昨年の「龍大の乱」によって3年解雇を撤回させ、職場復帰を勝ち取った実績がある。今年の「精華の乱」でも団結し力を示せば、3年の壁に風穴を開けることはできる。精華大の仲間のために、そして全国で雇い止めという名の期限つき解雇の危機に直面している同志のために、なにより私たち一人ひとりの尊厳のために、ともに闘おう!
全国の大学非正規労働者よ、2月25日、「精華の乱」に結集しよう!!
再び、3年雇い止め解雇の悪例を粉砕するために、非正規労働者の力を示すために!!
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